長い長い夜の街から抜け出した時、空が蒼い事に気付いた。
吹き抜けるような。そう、誰かが云った蒼。
曖昧な境界線の上で緩やかに交り合う、
けれども決して相容れない隔たりを持った蒼色は、
幼い頃から君が好んだという此の色は、
確固たらない僕らの存在の、全てだ。
「ケイ君…!」
「―――――アキ」
純白の楽園に、映える蒼。
二つの蒼と白だけで創られた此の世界で
片割れと呼ぶもう一つの蒼に嬉しそうに笑い掛ける君が、
―――――君は、一体誰なのか。
其れを、僕は未だ知らない。
『ENGAGE FRIENDS』
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…こんな話が書きたい今日この頃。
というか書く予定です。E-Fの箱庭編。
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